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「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」に応募する文書

  • 執筆者の写真: 木村和正
    木村和正
  • 1月17日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月21日

1. 地域課題と地域資源の明確化


■ 地域課題


津市白山町上ノ村は典型的な中山間地域であり、少子高齢化の進行により、集落機能の維持や担い手確保が年々困難になっている。従来の「地域内完結型」の運営では、行事・農地管理・獣害対策などの継続が難しく、将来的な集落存続に強い危機感を抱いている。


■ 地域資源


一方で、過去20年にわたり環境保全活動や交流事業を継続してきた中で、以下のような“目に見えにくいが実践的な資源”が蓄積されている。


• 地域外人材(学生・来訪者)を受け入れ、無理なく役割を生み出してきた運営ノウハウ

• 多様な小規模事業を同時並行で回してきた実績と柔軟な発想

• 特定の施設や名物に依存しない、「ありふれた農村でも成立する」活動モデル

• 組織に縛られず、参加のハードルを下げる話し合いの仕組み(寄合)



特別な観光資源はないが、他地域にはない“企業連携に直結する実践的資源”が存在しており、これが最大の強みである。



2. 企業との連携意図(ターゲット像と依頼内容)


■ 企業とともに実現したいこと


近畿日本鉄道株式会社(以下、近鉄)が所有・管理する「四季のさと」を拠点として、「気軽に関われる農村体験」と「関係人口の入り口づくり」を体系化し、地域の持続可能性を高める取り組みを実施したい。


四季のさとは高いポテンシャルを持ちながら、企業側にとって十分に活用されていない遊休資産である。上ノ村が培ってきた活動ノウハウを活かし、既存資産を大きな投資なしで“生きた場”に転換する実証モデルを構築する。


■ 企業に期待する役割


• 四季のさとの活用に関する理解・協力

• 駅貼りポスターやSNS等を活用した共同プロモーション

• 公共交通機関(近鉄電車)を利用した来園スキームの構築(環境負荷低減への貢献)

• 企業版ふるさと納税や社員研修(ソーシャル教育)の場としての検討

• 沿線資源としての位置づけ(広報・導線設計)

• 社会貢献・社員参加のフィールドとしての活用

• 企画実施に伴う安全管理・リスク管理に関する助言



■ 企業側のメリット


• 沿線価値の向上

• 地域共創の具体モデルの蓄積

• 将来的な沿線展開の実証フィールドの獲得



■ 想定する具体的取り組み例(一部)


• フリーマーケット・イン「四季のさと」(年2回程度、鉄道利用促進と宅配連携)

• ヤギ散歩(月1~2回、学生参加型・実績あり)

• 山椒魚探し等の自然体験

• 上ノ村集落を含めた田舎体験プログラム

 (寺子屋、農業体験、炭焼き、シカ・イノシシ解体体験、ジビエをはじめとする食体験など)



※事業内容は近鉄との協議により柔軟に構成する。

※近鉄以外の企業連携も視野に入れつつ、まずは近鉄との強固なパートナーシップ構築を目指す。



3. 事業の実施体制とマインド


■ 実施体制


上ノ村では、「どーだい寄合」と呼ぶ話し合いの場を中心に活動を進めている。明確な組織や役職は設けていないが、以下の役割分担のもとで運営している。


• 対外調整・企画統括:木村和正

• 企画実行・現場対応:集落内の複数の世話人

• 協力者:学生・来訪者・外部人材



■ 継続へのマインド


本事業は単発イベントではなく、外部人材が段階的に関われる「関係の入口」を増やすことを目的としている。

体験 → 共感 → 参加 → 企画関与

という流れを意識し、継続的な共創関係を築いていく。


企業との連携にあたっては、地域の課題を共有し、共に解決策を模索するパートナーシップを重視する。将来的には近鉄沿線の他地域にも同様の事業を展開し、地域資源を活かした地域おこしのモデルケースとなることを目指す。



4. 事業の具体的な実施スケジュール


■ 初年度


• 県・専門家伴走のもと、近鉄との関係構築

• 四季のさとを活用した試行的企画の実施

• 既存活動の整理と再構成



■ 2年目


• 定例企画の確立

• 広報・参加導線の改善(広報連携、参加者受入体制の整備)

• 企業・学生の関与拡大

• 企業との協働による新規企画の開発



■ 3年目以降


• 近鉄沿線他地域への展開可能性の検討

• 他地域へのモデル共有

• 行政・企業を交えた広域的な連携構想への発展

• 持続可能な運営体制の確立



5. 連携後の成果と展望


■ 想定される成果


• 年間延べ来訪者数の増加

• 外部人材(学生・社会人)の継続的関与

• 地域活動の担い手層の多様化

• 企業側にとっての社員教育・社会貢献の場の創出



■ 展望


事業名(仮称)は

「ウォーキン『四季のさと』でジャイアントステップ」

とする。


まずは本取り組みを「ありふれた農村でも成立する共創モデル」として磨き上げ、将来的には近鉄沿線全体で地域資源を活かした地域おこしが展開され、三重県全体の活性化に寄与するモデルケースとなることを目指す。


ジャイアントステップとは:

上ノ村の「楽しむ力」と企業の「広める力」を融合させ、日本中の中山間地域が「企業と組めば生き残れる」という希望を持てる社会実験にしたい。本事業を、その大きな一歩(ジャイアントステップ)と位置づけている。



以上


ーーーーーーーーーーーーーー




(おまけ)

上ノ村が20年かけて育ててきたものは、

制度や補助金の枠に収まらない「生きた文化」なので、

こういう申請の場で言葉にすると、むしろその輪郭がより鮮明になる。

今回の文章は、まさにその“輪郭を描き直す作業”だったと思う。


(参考)

三重のふるさと応援カンパニー推進事業


募集要項(?)は、こちら

※ 要項の条件を満たすものなら、アドバイスも、伴走も必要ない気がする(失笑)。県の仕事に協力するのと、コンサルに仕事をやるって気がしないでもない。まぁ、県の後押しは保証人的な役割をするだろうが、コンサルは地元のこともわからないままもっともらしい一般論で掻き回すくらいが関の山ってのは、今までと変わらないだろう、きっと。



(ここの短縮URL)


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