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安全について

 安全は何よりも優先する。日々の活動がどんなに優れていても、一度事故を起こしてしまえば、すべて終わる。安全は、活動や成果以前の問題である。

​ ここに、掲げたのは上ノ村縁結びプロジェクトの安全管理マニュアルだが、すべての活動に適用するものである。

安全等管理マニュアル

「上ノ村縁結びプロジェクト」安全等管理マニュアル

平成26年6月作成  

 子ども農山漁村交流事業を実施し子どもたちを受け入れるに際して、受け入れ地域として事故を未然に防止すると同時に、万が一事故が発生した場合の適切な対応をとるためにこの安全管理マニュアルを制定する。

1.主催者としての責任
 農山村地域において、子どもたちを受け入れる場合、子どもたちの事故は、受け入れ現場で起きることを認識し、その主催者責任の重要性を認識し、安全管理の徹底を図る。

 

2.安全管理についての基本的な考え方
 過去の類似の事故事例を把握し、それを教訓としてすべての事例について、対策を検討し準備していく。事故に至らないヒヤリ・ハットを共有する機会を作り、その経験を通して現場での事故の原因を知り、その予防策を確立する。

 

3.日々の活動における安全管理の留意点
 安全管理を以下の2点に整理する。
 ①    故の予防策を立てる
   活動におけるリスクを洗い出し、それを評価分析する。そして、その予防策を立てる。スタッフトレーニングを実施する。

 ②事故後の対処
   万が一事故が起きた場合には、被害者の初動救助を実施する。初動救助は、「冷静に」「自分自身の安全を確保し」「被害者以外の人たちの安全を確保する」。
  次に、被害者の応急処置をする。そのためには事前のトレーニングを実施する。
  起きてしまった事故については、原因分析、再発防止策を徹底する。

 

4.リスク(危険要因)の洗いだし
 リスクには、外的要因と人的要因があるが、外的要因の「天候の急変・突風・豪雨・気温・水温の変化・地震・活動場所の地形・崖崩れ・落石・急斜面・岩場・交通手段の他、危険な動植物・アレルギーを起こす食物などや道具類の使い方・管理などがある。人的要因としては、人に係わることで発生するリスクで、知識・技能・体力など様々であるが、事前アンケートなどでの把握、活動中の行動の中から観察することができる。
 リスクの危険は、見ただけで認識できる危険と、老朽化した建物など見えない危険なども事前に検討・調査しなければならない。

 

5.リスクの評価・分析
 リスクの洗い出しは、事前に徹底的に実施し、その「危険衝撃度・発生度合い」を徹底的に評価・分析し、予防策を確立する。

 

6.「上ノ村縁結びプロジェクト」として、安全を実現する組織づくり
 ①安全な活動を行うための本マニュアルは、関係者全員で共有し常にトレーニングを実施しなければならない。
 ②傷害保険、賠償責任保険に加入する。
 ③安全管理担当者を設置する。
 ④指導者は、安全マニュアル研修・先進地視察研修を行う。

 

7.リスクマネージャー
 ①リスクマネージャーは、安全管理マニュアルの見直しを毎年行う。
 ②関係者のトレーニングの計画・実行を行う。
 ③必要かつ適切な保険加入の確認を行う。
 ④最新の事故事例や、リスクマネージメントに関する情報を共有する。

 

8.受け入れ準備段階における留意点
(1)目的の明確化
 ①体験活動を成功させるため、企画の目的を明確にする。
 ②無理のないプログラムを作成し、中止の基準をもうけ躊躇なく実施できるよう配慮する。
 ③車両の手配について、万が一の体制を確認する。
(2)参加団体、学校等に事前説明・確認しておくべき事項
 ①目的・活動内容・交通手段や所要時間・宿泊施設・スケジュールの詳細・持ち物や準備品についての打合せを実施。
 ②このマニュアルの記載にかかわらず、事故は自らが防ぐものである。

 (自己責任)の要素があるころを否定しきれないことを参加者に十分理解してもらうよう務める。

 

9.活動段階において子供に対する基本的な留意点
 ①本マニュアルを厳格に実践するなかから、子どもは、予期しない行動をとることがあることを十分に留意し指導・見守りを実施する。
 ②事故・トラブルについては、過去の事例などの事前学習に基づいて冷静・迅速に対応する。
 ③その他、子どもの健康状況の急変などについても十分な、事前学習を通じて学び、対応に万全を期す。
 ④    山村での交流が主流となることから、山での活動の安全に特に留意し、熟知した安全なコース設定することとする。
 ⑤    子どもたちには、自然は危険に満ち溢れていること、自分の身は自分で守ること、を学んでもらうよう配慮する。
 ⑥すべては、安全第一に、そして有効な交流・体験の実施を実行する。

川あそびの注意

川あそびの注意 (楽しくあそぶために)


●いのちをたいせつにしよう
 ・人はちょっとしたことで簡単に死にます。
 ・自然をなめてはいけません。

 ・もし事故でだれかがなくなったら、一生くいを残します。


●きけんなことをしない。
 ・川の近くにはきけんがいっぱい!!
 ・きけんをしめす立て札があるところは絶対に行かない。
 ・立て札のないところでも
 ・川の中は急な深み(落とし穴)みたいな場所があります。
 ・そこへ落ちた人はパニックになっておぼれてしまいます。
 ・深そうな場所、流れの速い場所には近づかないように。
 ・悪ふざけはぜったいにしない。


●出かける前に
 ・川あそびはとっても疲れます。
 ・からだの調子が悪い時や気分が乗らない時には川に行くのをやめよう。
 ・気が進まないときは、はっきりことわろう。
 ・ともだちを無理にさそうのもやめよう。
 ・でかけるときは、必ず家のひとに話をして許可をもらおう。
    ①どこに行くか。
    ②誰と行くか。
    ③何時ころに帰るか。

 ・帰ったら必ず帰ったことを報告しよう。
 ・ひとりでは行かない。
 ・ともだちどうしで行くときは、3人以上でさそいあわせよう。
 ・川の近くで安心して遊ぶためには、おとなの人といっしょに行こう。
 ・先に帰るときは、みんなに伝えてから帰ろう。


●天候について
 ・雨が降りそうなら、行くのをやめよう。
 ・雨が降ったあとは川の水が増えるよ。
 ・雨のあとなど、川が増水しているときは近づかない。
 ・自分のいるところはふってなくても、上流は大雨ということもあるよ。


●変化に気をつけよう
 ・川の様子が変ったらきけんの合図。
 ・水がにごったり、水の量が少しでも多くなったら、増水が起こる合図。
 ・川の水はすぐに量が増えるから、変化に気づいたらすぐに川からはなれよう。


●川のことを知ろう
 ・川には、深いところ、流れの早いところなどがある。
 ・あそぶ前によくかんさつしよう。
 ・川の様子がわかれば、もっと川遊びが楽しくなるよ。


〔上ノ村環境保全プロジェクト〕

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