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「みんなの上ノ村」 (上ノ村憲章 草案)

  • 執筆者の写真: 木村和正
    木村和正
  • 9月16日
  • 読了時間: 5分

更新日:10月2日

 この「上ノ村憲章」は、私たち上ノ村に住む者が、集落をひとつの生活共同体(地域家族)としてとらえ「暮らしているだけで人のつながりで元気になれる集落づくり」を行う宣言であり、指針です。

 

 上ノ村は、自然豊かな村です。

特別な産物や資源があるわけではないですが、大きな災害もなく、のどかでそれなりに豊かな中山間地域です。


● 人と農を核に地域をデザイン

 集落の中心を流れる大村川のきれいな水に育まれて美味しいと評判のお米がとれます。でも、高齢化や獣害などのせいで農業離れが進み遊休農地・耕作放棄地が増えています。先祖から受け継いできた農地を大事にし生活水準を維持するためにも、農地を守ることは重要な課題です。

 担い手が機能しやすい環境を整備すると同時に、① 「業」以外の農業、たとえば縁故米の推進や② 外部の力を借りることで農地を農地として守る工夫、努力を続けて行きます。その推進のための環境やシステムを整えて行きます。


● 縁故者を大事に

 祖父母が送ってくれた米がふるさとの味として都会の生活を支えてくれて定年退職後のIターンにつながるような結びつきを大事にして行きます。若者が帰ってきたくなる仕組みのひとつとして、ふるさとの情報を発信(共有)して行きます。盆正の帰省に合わせて、ふるさとを満喫できる機会を用意します。


● 治山治水の意識で防災

 山を治め水を治めることは、防災の基本です。しかし、実際には、かつてのように山や川を意識することは日常生活ではほとんどありません。気候変動の時代に、山と川を守ることは未来への備えです。山河への関心を引き出す事業を企画します。


● 成願寺は上ノ村のおへそ

 天台真盛宗の中本山成願寺は、子どもの頃から当たり前にあるので、その立派さ、価値をついつい忘れてしまいがちです。その成願寺も檀家数の減少が進み、運営維持が負担になりつつあります。お寺のことです。長い目で見た対策を実施します。

 子どもたちの脳裏に成願寺のイメージを焼き付けることで、都会に出てもふるさと上ノ村のことをそのイメージ、思い出と共に思い出してもらいたいと願っています。そのためにも、成願寺はいつまでも厳然と存在し、盆踊りは大切に引き継いでいきたいと思います。夏祭りとしてではなく、「盆踊り」であることにこだわるのは、頑張って集落を守っています、守って行きますという想いをご先祖様に報告し、誓う機会として意識したいからです。そのためにも、みんなが自分のできる関わりの中で大事に育てて行きます。


● 段階的自給自足

 特別な産業を起こしたり、企業を誘致しなくても、国道165号線や近鉄のおかげで近隣の都市部や街へのアクセスは悪くありません。その利を活かして仕事は外で、生活そのものはのどかな農山村でという選択は十分成り立つ環境です。集落全体としてこれを生かさない手はありません。なんでも近くに揃えるよりも、その機能に応じて(できれば)お膝元に欲しいもの、近くにあれば十分なものと仕分けながら生活環境を整える努力をして行きたいと思います。自給自足は生活環境整備の要諦ですが、機能に応じて配分を意識すれば十分と言えます。地元に欲しいものは、誘致も大事ですが、既にあるものを大切にしていく意識がないと始まりません。失ってから嘆いても遅いのです。


● ルールの見直し

 世帯数、人口が減ると各世帯、個人の負担が増加します。やるべきことを見直すと同時に、各分野において個人の負担を軽くする手立てを考えます。同時に将来に向けて集落機能を見直し、組み立て直す作業を行なっていきます。出合作業などもできる者がやり、できない事に焦点を当てないような意識改革も求められています。社会情勢に応じて、集落内の決め事の見直しも進めます。


● 無理のない主体的参加

 任せておいて文句だけ言う風潮が強まる今日の社会ですが、それぞれができる範囲で主体的に関わって知恵を出し合う取り組みを進めます。好きなこと、得意なこと、やってみたいことで無理のない参加と楽しさの共有をはかります。そのために事実や問題意識を共有できる場をつくります。老いも若きも気軽に意見交換できる寄合の場を用意します。


● 外部活力の活用

 自分たちだけでは解決できそうもない課題は、外部の人の力を借りて対処します。街場の人、学生、学校やグループ、会社など、上ノ村や田舎の生活、自然環境、課題そのものに興味があれば、誰でもウエルカムです。自分を活かしてもらう「場」を提供します。田舎生活を体験してもらうことで、地域は元気になります。もちろん、お互いのいい関係もできます。上ノ村の人たちの人間性がベースにあるのはもちろん、集落としての今までの受け入れの積み重ねがものを言います。


 この憲章が、私たちの暮らしの中に息づき、未来の上ノ村を育てる土台となることを願います。


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PDF版は、こちら

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※ 「上ノ村憲章  みんなで描く、上ノ村の未来アンケート」の結果を整理しながら、以前からのKKP等の活動をベースに構想を練りました。


※ 今回は、ストーリー仕立てになっていますが、条文形式もありです。内容も大事ですが、形式も大きな役割を果たします。内容との整合性も問われます。


※ あくまでもひとつの草案と位置付けているものの、この段階で私案を公表するのは、他のアイデアを押さえ込んだり、(悪)影響を与えたり、先入観を持たせたりとリスクがないわけではないのですが、まぁ、こんなものかと言う気楽さも大事だし、ひとつの叩き台として「たたいて」もらうのも良いかと判断しました。


※ 私自身も、ちびちびブラッシュアップして行きます。今の段階でのみなさんのアドバイスも大歓迎です。


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※ 2025/09/20のKKP事務局会議 並びに「どーだい」寄合において、内容及び形式について承認を得ましたので「私案」を「草案」としました。


※ 引き続き事情の許す限り、ブラッシュアップして行きますが、条文仕立てでなく現在のスト。


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策定の手続きのプロセスで大きな役割を果たすであろう「かみのむらのつどいⅢ」については、こちら



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このマップの最新版は、こちら


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